私  塾

更新 2021年3月8日


 大学を定年退職してから、 「私塾」 と称して、 自分で主催して、 公開講座をはじめました。

 まだ、山の中の家に完全にひきこもって、著作にのみ専念するには、やや早すぎる、多少は世間様との日常的な接触も保っておきたい、という次第。
 毎月1週間から10日ぐらいは関西に居て、 この講座をやり、 残り三分の二と夏の2ヶ月は、 山にこもって、 著作に専念、というわけです。
 というわけではじめたのですが、何ともう21年も続けてしまいました。 小さいけれども、これも一つの歴史。

 この講座の中心は 新約概論 でしたが、西宮でやっていた新約概論 は8年前に終了。
 その修正版であった京都での講座も、ついに18年6月に 「黙示録」 の最後まで終了しました。
 新約概論については、あとは、著作として仕上げるのみ (ただし、後述の軽井沢講座参照)。

 他方、西宮での講座はその後場所を変えて、六甲で、ある学校の施設をお借りして継続していたのですが、
   昨年春にコロナ対策のせいで、その場所も使えなくなした。
   しかし幸いなことに、今は、宝塚市内 (中山) にある施設の研修室をお借りできたので、昨年7月から、そちらで継続しております。
   主題も、六甲でやっていたキリスト教史の出発 は4年前に終了し、
   その後は、再びマルコ福音書にもどって、「マルコ・マタイ」 という表題で講座を続けております。
 
 また、教会建築 ・教会美術 の講座も、西宮を離れてからずっと、大阪市内で手頃な場所をお借りできたので、ずっと続けております。

 他方、京都 での講座は、最後に2年ほど 「キリスト教史の出発」 を続けていたのですが、それも昨年10月に終了し、
   京都での講座は、これをもって21年間の歴史を閉じました。
 代りに、このホームページの冒頭に記しましたように、今年の5月から、軽井沢で新しく 「新約概論」 の講座をはじめます。

 語学の講座も、フランス語 がもうじき初級を終るところで、すぐ続けて中級に移ります。
   他方、私が生きているうちに (失礼な! まだもうちょっと長生きしますよ”!)、
   ラテン語を教わっておきたい、という連中が何人かいたので、それに応えて、昨年11月から、初級の講座をはじめました。

 以下は現在やっている講座の案内です。

会場 講座によって場所は違いますが (今は全部で2個所)、どちらも、阪神地域で、駅の近く。 ただし、後述の軽井沢講座を今年5月から開講。
参加申込み 会場の空間が限られているし、私の扱える事務能力にも限界がありますから、どうしても定員が限られます。
  それに、実際上は前から継続しておられる方で満員ですので、なかなか新しい方を受け入れることができません。
  今・来期は、(1) の講座は、やや広い集会室が借りられたのですが、人数がいっぱいになって(35名)、新しい参加者を迎えることはできません。
  (2)は、そもそも狭い会場しか借りられなかったので、こちらも定員いっぱいで、残念ながら新しい参加者をお迎えできません。
  (3)の語学は、それぞれまだ一人二人なら人数を増やすことは可能ですが、そちらの項目をお読み下さい。

 講座について御質問のある方は、トップページの最後にある通信欄を御利用下さい。

以下、個々の講座の案内
  (1) マルコ、マタイ (六甲)
 昨年度から新しく 「マルコ・マタイ」 と題して、共観福音書についての講座をはじめています。
 今までよりやや程度を上げて、質的にはかなり本格的な講座ですが、
 その分だけむしろ、話はよく通じるだろうと思われますので、決して難しいわけではありません。

 『訳と註』 を発行し終えて気がついたのですが、これだけ大きな著作、13年もかかったのですから、
   これを書くことによって、自分自身の実力もだいぶ進歩したみたいです。
 それで第1巻の 『マルコ、マタイ』 をふり返ってみると、これはあくまでも本文に対する 「註」 ですから、それはそれでよろしいのですが、
 個々の話の内容について、また全体の流れについて、もう少し深く掘り下げてとらえる必要がある、と思われます。
 それに、自分勝手で恐縮ですが、多分これから 『新約聖書概論』 の執筆に取り組んでいくためにも、
 ここらでもう一度、この三つの福音書について、大きくとらえ直してみたい、という欲求にかられます。
 という次第で、講座の構成はやや雑で、主としてマルコ、マタイについて、思いつく事柄、思いつく問題を順不同で次々に扱ってみることにします。

 日時  月に一度、原則として年10回、9月から6月まで。
   原則として 第4土曜午後2時〜4時 (今年度は、9月は第5、10月〜12月は第4第3土曜と、やや変則です)
 場所  宝塚市内 (中山駅近く)
 参加費 今年度は全10回で 7000円
 申込み 現在は定員いっぱい満員ですので、新規募集はしておりません。。

 (2) 教会建築、教会美術
   今年度後半 (昨年末から今年の6月まで。ないし9月以降にも少しずれこむか)、
   大きな主題の間のつなぎに、バロックの教会建築を扱っております。
   来年度は、バロックが一応終ったら、ゴチックの教会建築にもどります (今まで扱う時間がなかった大きなゴチック教会について)
 日時 月に一度、原則として年10回、9月から6月まで
 場所 大阪市内 (北浜)
 参加費 今年度は全10回で 9000円
 申込み  もしかすると、来年度 (今年の9月以降) は、一人か二人分ぐらい、座席が空くかもしれません。 ただし未定。

 (3) 書物としての新約聖書 (軽井沢講座)
   この講座については、詳しくは、右の頁をご覧下さい。  ⇒ 軽井沢講座

 (4) 語学
  これまで、どうせ上記の諸講座のために毎月一定期間関西にいるのであれば、その間を利用して、ドイツ語やフランス語を勉強したい、という方はいらっしゃいますので、
    自分が持っている知識を提供するのも一つの義務でしょうから、小さいクラスで、語学の授業もやってきました。
  それで、ドイツ語のクラスはすでに中級も終り、かなりな水準まで到達したので、終了することにましたが、
    昨年の11月から、希望者がけっこう多くいるので、ラテン語 のクラスをはじめました。
  フランス語の方は、現在ようやく初級が終りかけ、もうじき中級に入ります。
    フランス語もラテン語も、ほぼ座席がいっぱいなのですが (小さい部屋しか借りていないので)、
   その時の状況によっては、途中参加でよければ、新規参加者も受け入れることもあります。
   ただし、参加者は原則としてこの私塾の他の講座に出席している人に限る。

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